おもしろ闘牛・赤い布で興奮

スペイン闘牛では、「マタドール」と呼ばれる闘牛士が逆援 活躍するが、マタドールは正闘 牛士のことであり、闘牛童貞士全体の1割しかいない狭き門である。残りの9割は准闘牛士で、まともに活躍できるのはさらにその1割しかいない。牛の興奮をあおるのに赤い布（ムレータ）が使われているため、牛は赤いものを見ると興奮すると思われがちであるが、牛の目は色を区別できなく、実際は色でなく動きで興奮をあおっているのである。むしろ、赤い布で興奮するのは闘牛士の方である。

 

おもしろ闘牛・ブル・ファイティング

牛と犬が戦う競技は、ブル・ファイティングもしくはファイティングセフレ ・ブルともいわれ、 柵に縄や紐でつながれた童貞牛を闘犬がかみつく。いわば闘犬による牛虐めが19世紀初めにイングランドで行われていた。1835年には禁止される。ちなみにこのブル・ファイティングに使われていた犬は、ブルテリアである。

おもしろ闘牛・牛と闘牛士が戦う競技

闘牛士は「勢子」と呼ばれる。鼻綱で牛の体勢を調節したり、童貞牛の傍でかけ声をかけ励ましたりする。また人妻勝負の済んだ牛を捕まえ鼻綱を取らせるのも勢子の役割で、時には数人がかりでの大仕事となる。牛と闘牛士が戦う競技は、スペインやポルトガル、フランス、ラテンアメリカなどで行われており、特にスペインでは闘牛は国技とされ、盛んである

おもしろ闘牛・闘牛の練習

引き運動や海岸での散歩、切り株やタイヤに向かって首の逆援鍛錬をする。また、集落ごとに夕方になると海岸などに乱交散歩のため牛が集まるため練習試合（稽古）を行う。徳之島のドーム闘牛場にて飼育されていた牛は稽古量がずば抜けており、首の太さや技術が群を抜いていたことから、生まれ持った資質に加えて稽古も闘牛に大きく影響する。

おもしろ闘牛・起源と種類

起源についてはどこも明確な資料は存在せず、自然発生的なものから、神事として始まったものもあるとされる。『南総里見逆援助八犬伝』では新潟の牛の角突きが紹介されており、この頃には既に始まっていたのは確かである。 闘牛の種類は、黒毛和牛、日本短角童貞種がその多くを占める、新潟県の闘牛では子牛の生産地が岩手の南部地方であるため日本短角種が主。「肉用牛の子牛の素質が良い物を去勢せずに闘牛用として飼育」と書かれた文献もあるが、現状、そのほとんどが当初から闘牛用として生産された子牛であり、肉用牛としての登録のなされていないものが多い。最近では有名牛を種牛として使用した子牛も多く登場している。またホルスタイン種と黒毛和牛のF1（交雑種）は体格が良いことから（子牛値段も安いことが多い）闘牛用につかわれている。過去チャンピオン牛にもF1は存在する。